3/12 開催 第1部 講座「なんでないの? 心と身体の自己決定とは」 第2部 哲学対話「恥ずかしいって何?」

犬山まちづくり自主学校2022
3月のイベントの募集が始まりました!

世界の中でも先を行く
北欧の性教育から学ぶ
自分を大切に、自分らしく生きる方法。

第1部)「なんでないの?心と身体の自己決定とは」

自分を大切に、自分らしくと言うけれど、実際にどうやったら大切にできるんだろう? 誰もが自分らしく生きるために必要な、心と身体の自己決定ってどういうもの? 日本の性教育は「身体」に重点が置かれていますが、それは時代遅れかも?
世界のスタンダード「包括的性教育」は、身体のことだけでなく、どんな相手とも対等な関係を築くコミュニケーションの仕方や、「自分と相手の、心と体を尊重する大切さ」を学ぶことに重点を置いています。
今回の講座では、スウェーデン留学後、日本でまだ認知度の低いセクシャル・リプロダクティブ・ヘルス&ライツ(性と生殖に関する健康と権利・SRHR)に関する情報や、選択肢の必要性を伝える「#なんでないのプロジェクト」代表の福田和子さんから、自分と大切な人の、心と体を尊重することについて学びます。
「なんでないの?」の疑問から、自分らしく生きると言うこと、自分の、そして誰かの「生きづらさ」を社会の困りごととして捉え、変えていく当事者となる大切さについても一緒に考えてみませんか。 

日時 3月12日(日)10:00~11:30
場所 オンライン(Zoom)
講師 #なんでないのプロジェクト」代表 福田和子さん
対象 思春期の子供から大人まで
定員 先着20人(応募多数の場合は増席予定)
※当日参加できない人も、申込者限定!ライブ配信後はアーカイブ動画も期間限定で視聴できます。
※参加者には性に関するお役立ち情報資料をプレゼント!

★福田和子さんプロフィール
国際基督教大学入学後、日本の性産業の歴史や公共政策を学ぶ。その後、スウェーデンに 1 年間留学。日本における、女性の人生の選択肢を狭める限られた避妊法や性教育の不足を痛感し、2018年5月、『#なんでないのプロジェクト』をスタート。スウェーデン・ヨーテボリ大学大学院公衆衛生修士課程修了。2022 年度秋学期「東大で性教育を学ぶゼミ」開講(非常勤講師)。若年女性の統一地方選での立候補を応援し政治分野のジェンダー平等を目指す FIFTYS PROJECT 副代表。G7にジェンダー平等政策を求めるWomens7 (W7) Japan 共同代表。共訳に『国際セクシュアリティ教育ガイダンス』(2020、明石書店)
スマホで読める性の教科書「SEXOLOGY」監修。
現代ビジネス×FRAU で性にまつわる事柄についても絶賛連載中。

第2部)「てつがく対話 テーマ『恥ずかしいって何?』」

第1部のオンライン講座を受け、第2部では「はずかしい」のテーマをもとに、対面での哲学対話を行います。はずかしさの元には何があるのか? 恥って一体なんなんだろう? どうして性の話をするとはずかしい感じがするの?
てつがく対話は、一つの正解があるわけではないテーマをじっくりゆっくり考える場です。

日時 3月12日(日)13:30~15:00
場所 余遊亭(犬山駅より徒歩7分)
ゲスト 元尾張旭市議会議員 大島もえ氏(smile lab m’s主催)
進行役 犬てつ(犬山×こども×大人×てつがく×対話)
    代表 ミナタニアキ
対象 思春期のこどもから大人まで
定員 先着10人
 
第1部)第2部)共通
費用 無料
申込 フォームにご記入ください 
https://forms.gle/E4SkUPWZmZneWN7w9
問合 NPO法人にこっと(Eメール nicotto.or@gmail.com)
主催 犬山市、NPO法人にこっと
企画 
NPO法人にこっと みんなの社会部
 
※1部、2部は各回でお申し込みいただけます。
※1部は当日参加できない、耳だけ参加等でもOKです。(フォーム内に確認項目があります)
※顔出し参加でも無理に発言を求めることはありませんおのでご安心ください

★企画趣旨★

まちづくり自主学校は、みんなが対等な立場で、知恵を寄せ合って考える場です。

昨年度から開催している、女性を中心としたまちづくりに関心のある市民の学び場「まちづくり自主学校」。今年度は、今ある困り事を社会化し、解決する一歩を踏み出す「あったらいいな」ワークショップを開催しました。

そのなかで実感されたことは、自分が抱える問題を社会の問題だと感じることへのためらい。自分さえ我慢すれば丸く収まるといった考えです。
国際的にみても日本人の自己肯定感の低さは特筆すべきものがありますが、どうしてこのような現状があるのでしょう。

その原因の大きな一つに、日本の教育においては幼少時から、他者と対等で平等な関係を結ぶことについての教育がスタンダードとして受けられない環境であることが挙げられます。
他者と対等な関係を結ぶためには、心と体の自己決定が重要です。それが、セクシュアル・リプロダクティブヘルス&ライツです。
その原点には、さまざまなジェンダー、セクシュアリティを生きる全ての人が、自分の体を知り、自分を好きになることを大事にし、安心で安全な環境の中で生きるということがあります。

こうしたことを幼少時から発達段階に応じて伝えるために、ユネスコが中心となって「包括的性教育」のガイダンスが作られました。
日本はその実施が遅れ、国連から勧告が出されているほどです。
日本における性教育は、からだの発達、セクシュアリティと性的行動、生殖に関する健康といった、「身体」に重点が置かれていますが、「包括的性教育」における第一の主眼は「人間関係」にあり、自分の健康とウエルビーイング(幸福)のためのスキルをいかに養うかということが重要です。

自分と大切な人の、心と身体を尊重する。他者に支配されない主体性を育み、対等な立場で相手に対し自分の意見を伝え、相手の意見にも耳を傾ける。それが、「察して」を卒業して「言語化」することであり、声を届けること。状況や環境を変えていくことに自分も当事者として人生を生きることなのです。このことについて学ぶことが、こどもや女性だけでなく、さまざまなジェンダーを生きる人々に、自分の声を届けていいんだという自信
を与え、まちづくりを行う主体としての一歩を踏み出す大きな力となるでしょう。

みんなの社会部